子供の課金に関して思うこと
クリックひとつで,最強に。
去年は,ガチャシステムにメスが入るなど,ネットゲーム業界にも興味深い動向があった。
MMORPGや,ゲーム内課金など,この手の物事には未だに問題が付きないようだ。
しかし,米国で興味深い判決が下された。
米アップルは15日、子どもが親の同意なく同社の携帯端末の購入機能を利用していた問題で、利用者に少なくとも3250万ドル(約34億円)を返還することで米連邦取引委員会(FTC)と和解した。
金額を見ると,ガクブルな金額だが,こうした神判決が下ったのも,ゲームメーカー側の課金方法に不備な点があったから。
もし,ゲーム側が2段階認証などのシステムを導入していたり,毎回パスワードの入力や最終告知などの対応をゲーム側がきちんとしていた場合,親がいくら「知りませんでした」「子供のやったことですので」と言ってしらを切ってもそれがまかり通ったのだろうか。
もし,今回のような何億という課金を,子供がやらかして,ゲーム会社に不備がないと判決された場合,家族は,破産に追い込まれ,路頭に迷うことになるかもしれない。
考えても,恐ろしくなる。
こういった問題は,実はゲームの世界だけに限らない。
アダルトサイト系の有料コンテンツに関しても同様の問題があるようだ。
このケースの場合,子供がサイト利用をひた隠しにしている事がほとんどで,巨額の請求が来て初めて発覚する場合がほとんど。
以前対応した,お客さんで,「家にアダルトサイトの課金通知が来た。その手のウイルスに感染したようなので対応してほしい。」という依頼が来たことがあった。
よくあるフィッシング詐欺に引っかかったのかなと思い,PCの履歴を覗いてみると,普通に課金していて笑った。
しかも,ログの状況からして,小学生の子供であることが発覚。
母親は,恥ずかしさと怒りで発狂していた。
まあ,アダルトサイトの場合,売買の契約が未成年者であることから成立しないと思われるので,金は払わなくて良い場合がほとんど。
しかし,ゲーム課金の場合,そうは行かない。
これからの時代,子供のネットやマルチメディアの知識以上に親も,時代についていかなくてはならない。
パソコンの事は,「子供のほうが詳しいので全部任せている」と言う親は意外と多い。
本当にそれで大丈夫なんだろうか?
子供が物事の正しい判断ができるまでは,親の監督下でインターネットを使用させたり,親のスマフォは,基本的には子供に使わせないなどの対策が必要かもしれない。
もし,同様の問題に実際に関係してしまった場合,速やかに消費者センターに相談したほうが良いだろう。