日本へのサイバー攻撃がうなぎ登り。何故今,日本が狙われる?
昨日のニュースで,日本でもサイバー攻撃を見据えた大規模訓練が行われたそうだ。
五輪前にロンドンで起こった大規模サイバーテロを教訓に,日本でも本腰をいれてサイバーテロ対策を行い始めている。
しかし,なぜ,今,日本がこれほどまでサイバーテロの標的になっているのだろう?
興味深い記事がある。
「東京五輪をボイコットしよう」。五輪開催が決定した9月中旬。ネット上には中国人とみられるユーザーによる東京五輪への中傷が殺到した。韓国でも、国際オリンピック委員会(IOC)総会の直前、韓国メディアが東京電力福島第1原発の汚染水問題を取り上げ、東京五輪の招致辞退を求める記事や社説を掲載。韓国政府は福島県など8県からの水産物輸入を全面禁止し、官民挙げて徹底した“妨害工作”を繰り返した。米国のセキュリティー専門家は、「サイバー犯罪者が多く存在するといわれる中国や韓国からの攻撃が今後、日本で多発する可能性が高い」と指摘する。引用元: ?- MSN産経west.
実際,日本では昨年1年間で128億件の攻撃が確認され,前年の78億件から急増しているという。
ハッカーがサイバー攻撃に利用するPCを「bot」と呼ぶが,日本でこの「bot」に感染しているPCは40台に1台と言われる程。
中には,HIVのキャリアのように,感染はしているものの,踏み台として利用されていないPCも数多くあるとされている。
サイバー攻撃に強い国は,大抵の場合,国家レベルでサイバー攻撃対策を行っている。
アメリカ然り,エストニア然り。
日本も,国家規模でのサイバーテロ対策を行う方向性が付いた事は朗報だろう。
もちろん,個人のPCが「踏み台」用のbotとして利用されないように,セキュリティ対策を万全にしておくことも,日本へのサイバーテロの影響を小さくする点で助けになることは間違い。