iOSの「機能制限」を用いて,子供を危険から守る
LINEなどのSMSアプリを子供が使用する機会が増えてきている。
その一方で,そうした子供を狙った性犯罪も増えてきている。
警察庁の調査によると、2013(平成25)年下半期に一般の交流サイトを利用して性犯罪の被害に遭った子どもは695人でした。このうち携帯電話などからサイトにアクセスした子どもは628人で、うち467人(74.4%)がスマホを利用していました。携帯電話などを利用した被害者に占めるスマホ利用者の割合は、2011(平成23)年上半期が0.8%、同下半期が1.4%、2012(平成24)年上半期が8.3%、同下半期が23.9%、2013(平成25)年上半期が50.5%、同下半期が74.4%と急増しています。
こういった時代の中で,子供にはスマーフォンを持たせないと言う選択をとる事もできるが,時代の変化に伴い,それも難しく感じるようになっているかもしれない。
かといって,「子供を信頼しているので」と言う考えだけでは,子供を守ることはできない。
子供が一生消えない傷を追う前に,取るべき対策をとってあげたい。
AppleStoreIDは子供用を取得
保護者のIDを子供が使用するタブレットなどに用いていると,知らないうちに大量課金してしまったりしかねない。
出来れば,子供用のIDを取得し設定していた方が無難だ。
iOSの「機能制限」機能を使用する
iPadなどのiOSには「設定」から「機能制限」をかける事ができる。
子供の年齢にあわせて設定を調整する事が可能。
機能制限をかけるためのパスワードも画面ロックのパスワードとは別のパスワードにするこができる。
設定方法は以下のとおり。
1.「設定」→「一般設定」→「機能制限」へと進む
2.「機能制限を設定」をタップ
3.子供には推測しにくい四桁のパスコードを入力
4.各アプリ毎に機能制限を設けることが出来る
以下の設定では,iTunes StoreやApp内課金などを制限する設定をしている。
5.「コンテンツ」毎に機能制限を設けることが出来る。
以下の設定では,ムービー閲覧に年齢制限を設けたり,Webサイトの閲覧に関しても,アダルトサイトの閲覧を制限する設定をしている。
スマートフォンを使用することにはリスクが伴う事を理解させる
産経にも最後に書かれているが,親も子供もマルチメディアを利用することのメリットとデメリットを正しく理解する必要があるかもしれない。
すべてを子供まかせにしておくのは,性犯罪者のあふれる無法地帯へ子供をひとり歩きさせることと同じだと思う。