iPhoneのディスプレイガラスの話
「ゴリラガラス」。
一度はお聞きになったことがあるかもしれない名称。
プラスチックの数十倍の強度を持つとされ,傷や衝撃に耐えるとされている。
ゴリラガラスはもともと1960年代に戦闘機のコックピットに採用されていたもの。
このゴリラガラスは初代iPhoneの開発と切っては切れない関係だったと聴いて興味深い。
ゴリラガラスに関してWikipediaを参照すると,その逸話が解説されている。
2006年、初代iPhoneの開発中にアップルは、試作品と一緒にポケットに入れられた鍵が試作品の硬質プラスチック製の表面を傷つけることを発見した。そして、傷に強いガラスを用いることでこの問題を解決した[5][6]。後にスティーブ・ジョブズがコーニングのCEOであるウェンデル・ウィークスに接触した際、ウィークスはジョブズに社内で1960年代に開発され、仕舞い込まれていた素材の話を伝えた。
コーニングのCEOは当初、iPhoneの発売までに十分な数の製品を製造できるか懸念を示していたが、ジョブズはウィークスを説得した。そして、ケンタッキー州のハロッズバーグにあるコーニングの工場で2007年6月の発売のために製造が開始された[4]。
引用元: ゴリラガラス - Wikipedia.
現在iPhone5以降のモデルに採用されているガラスは,ゴリラガラス2と呼ばれるもの。
この素材の検証ムービーを見るとその強さがうかがい知れる。
次期iPhone6(仮)では,「ゴリラガラス3」採用とも,「サファイヤガラス」採用とも噂されている。
これまで,サファイヤガラスはコストが掛かるため,採用は難しいのではと言われていたが,水素イオン加速器という新設備を使うことで、極薄・低コストが可能になるということ。
サファイヤガラスと言うと,「腕時計」というイメージが強いが,実はiPhone5のカメラレンズや,5sのホームボタンの部分に採用されている。
やはりコスト面を考えてか,面積が小さく,なおかつ傷に対してシビアな部分だけ採用したのかもしれない。
このサファイヤガラス,ゴリラガラス2の2.5倍の強度を持っているが,価格は10倍と言う目ん玉飛びでそうな特徴をもっているが,今では低コストでの製造も可能になりつつあるとのことから,採用が期待されている。
次期iPhoneがゴリラガラス3を採用するにしても,サファイヤガラスを採用するにしても,現状のディスプレイガラスよりも強いものになるので,より傷に強いiPhoneになることは間違いないかもしれない。
#ゴリラガラス2に据え置きになったら悲しい...。
保護フィルムを貼らない派の方にとって,iPhoneの採用ガラスの動向にかんしては,注目の的に違いない。
新型iPhoneの発表が楽しみだぁ。